機内対策(一般的アドバイス)

子連れで海外旅行に行くときにいちばん心配なのは無事にフライトを乗り切れるかどうかではないでしょうか。 何度か行くうちに我が家流の乗り切り方が出てくるかとは思いますが、まずはいろんな人の乗り切り方を参考 にして臨んでみてください。  

子供用機内サービスのリクエスト

利用する航空会社が決まったら、そのエアラインの予約課に連絡して、何がリクエストできるのか、またその内容を確認してください。特に最近は経費削減のためか、以前提供されていたサービスが廃止されている場合も多いので雑誌やwebの情報に頼らずに確認してください。おもちゃや機内食の内容がわかっても、こどもには言わないほうが無難です。我が家でも「チャイルドミールはハンバーガーみたいよ」と伝えたところ、ハンバーガーが出てくるとイメージしてしまい、ホットドッグが出てきたところ、嫌いではないのにイメージと違うために泣いて拒否したことがありました。
リクエストは航空会社に直接連絡するか、旅行会社経由で行います。ツアーや格安航空券の場合は旅行会社を通すように言われることが多いですが、旅行会社経由のリクエストは入っていないことが多いので、出発の1週間くらい前(リクエストの締め切り前)に、航空会社の予約課にリクエストが入っているかどうか確認しましょう。そして搭乗したら、乗務員にリクエストが入っているか確認してください。
航空会社の子供向機内サービス日本航空JAL
全日空ANA
シンガポール航空
タイ航空
キャセイ航空/チャイルドミール・ベビーミール
大韓航空/チャイルドミール・ベビーミール
チャイナエアライン/チャイルドミール・ベビーミール
デルタ航空
ユナイテッド航空
カンタス航空ベビーミール・チャイルドミールほとんどの航空会社とも、ベビーミール・チャイルドミールのリクエストが可能です。航空会社によってはベビーミールが離乳初期のものしかないこともありますので、確認してください。
リクエストした食事が詰まれていなかったり、ちゃんと用意されていたのに、近くの座席にいたチャイルドミールをリクエストしていない別の幼児に渡されてしまったことがあります。また、機内食の時間に寝ていたり、機内食がこどもの口にあわなくて食べてくれないこともありますので、おにぎりやパン、バナナ、日持ちのするマフィンやドーナツなどを持ち込んでおくと安心です。
また、機内では揺れているときなど飲み物等サービスが受けられませんが、乳幼児は待てないのである程度飲み物(100ml以下の小分けのもの)を持ち込んでおくと安心です。機内は揺れてこぼすことも多く、オレンジジュースやお茶はこぼすと目立つシミになるので、りんごジュースや、イオン飲料のほうがいいのではないかと思いますバシネットバシネットの体重制限は2011年1月現在で日本航空JAL・全日空ANA、コンチネンタル航空が10kg、ユナイテッド生後月6か月11.4kg、カンタス8ヶ月11kg、シンガポール航空14kgですが、機内では多少融通がきくようです。デルタは座席なしの幼児でも空席があれば持ち込んだチャイルドシートを利用させてくれるそうです。おむつJALはネピアGENKIのM・Lサイズが予約できますが、ほかは搭載していないか、緊急時のために若干用意してあるものの、自分で用意するのが基本のようです。ミルク      ほとんどの航空会社はある程度積んでいますが、銘柄が決まっておりこどもの口に合わないこともありますので持参することをおすすめします。座席座席指定については航空会社や航空券によってできる場合とできない場合がありますが、できない場合でも、座席が離れないようにとか通路側/窓側のリクエストをしておきましょう。2席使用する場合に3-4-3座席配置の飛行機で窓際をリクエストすると、座席を立つのにいちいち他の人をわずらわせなくてはならず、不便です。座席の配置を確認したうえでリクエストすると間違いありません。  

機内への液体物の持ち込み

国際線(アメリカ、EU加盟国、カナダ、インド、フィリピン、香港、タイ、ロシアは国際線も)への液体物の持込が制限されています。(制限対象液体物の一覧:国土交通省航空局)
ふだんあまり液体物という認識を持っていないファンデーション、リップグロス、マスカラ、ピーナッツバター、ジャム、プリン、ヨーグルト、ゼリー等も制限されている反面、飲み物も100ml以下に小分けされていれば持込が可能なんです。
カゴメ やさい育ち (100ml 7か月頃から)、 森永イオン飲料(100ml 3か月頃から)など、100ml以下で常温保存可能の乳幼児用飲料もあります。
ミルク用のお湯は機内で必要とする量までは持ち込み可能となっています。
機内への液体物の持ち込み制限国土交通省航空局ホームページ
成田国際航空公式WEBサイト
トラベル子ちゃん トラベルQUESTION



搭乗前

国際空港にはプレイスペースがある場合が多いので、そこで遊ばせたりできます。(成田空港の場合、第1ターミナルのプレイスペースはテレビゲーム中心の幼稚園年中以上向けです。乳児の授乳、おむつがえはできます。)飛行機に乗る前はなるべく寝かせずに、遊ばせて疲れさせるという作戦がよく載っていますが、疲れるとぐずってくるタイプの子には不向きかと思います。お子さんの特徴をつかんでチャレンジしてみてください。
また、飛行機搭乗直前には必ずトイレに行かせてください。最近、飛行機搭乗から離陸までが非常に長いことが多く更に水平飛行になるまでシートベルトサインが消えないため、1時間以上トイレにいけないことはザラです。トイレトレーニング中で不安な場合は、紙おむつ着用、携帯トイレ持参もご検討ください。長男が2歳のとき、離陸直前のまだ飛行機が動く前にトイレに行きたいと言い出したのですが「ダメです。もらすならもらしてください」と言われたことがありました。紙おむつがあればこういった事態も乗り切れます。

搭乗後

搭乗後、頭の上の荷物入れに入れた荷物は、離陸後気流が安定するまで取り出すことができませんので、搭乗したらすぐに、飲み物、食べ物、おもちゃ、上着、掛けるものなど機内で必要になるものを取り出して、座席のポケットか前の座席の下に入れておきましょう。乳児連れでバシネットをリクエストした場合は、スクリーン前の座席になることが多く、前の座席のもの入れに入れることができません。コンパクトな布製のバッグなどに入れておくと邪魔にならずにサッと取り出せます。周囲の乗客への気配り事前に周囲の人に「小さな子がいて、ご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いします。」とあいさつしておくと、気が楽ですね。離陸前にタイミングを逃してしまったときは、着陸後、みんなが立ち上がりだすときに「ご迷惑をおかけしました」とあいさつするとスムーズで自然にできます。英語なら「アイムベリーソーリー。マイチャイルドワズ(チルドレンワー)ソーノイジー」とか、文法や発音より口に出してあやまることが大事です。日本のように、会釈だけでは通じません。
子供のマナー違反を叱るのはもちろんですが、子供が前の座席を蹴ったり、背もたれを押したりしていないかにも気を付けましょう。席を立つときには、前の座席の背もたれではなく、自分の座席の背もたれや肘掛けを掴むように教えましょう。背もたれを揺らされるのはとても不快なものです(特に睡眠中)。


離発着時離着陸時には、耳が痛くなることが多いので、耳抜き(唾をゴクンと飲み込む)ができるように、飲み物や食べ 物を与えておくといいです。飲み物や飴を与えるのがポピュラーですが、おせんべいやおにぎりでも大丈夫です。 最近は滑走路での待ち時間が長いのであまり早くに飲ませ始めると離陸する前に飲み物がなくなってしまったりします。タイミングを見て、 離陸寸前に与えるようにしましょう。


睡眠薬処方してもらって使う方もいるようですが、使ったことはありません。睡眠薬が中途半端に効いていると暴れ たりするようですし、空港のプレイルームで遊ばせるとか、おなかいっぱいにさせるとか、ゆったりとゆらして あげるとか自然のリズムで眠らせてあげるのがベストではないでしょうか。 鎮静・安眠作用のあるトリプトファンが多く含まれるバナナ、牛乳、チーズ、卵黄等を食べさせるのもいいかも しれません。


気温調節・感想対策機内は最初暑いですが、離陸すると大気の温度が低いために機内は寒くなりますし、だいぶ乾燥します。 薄手でもなるべく腕、足をおおう服装にしてください。気温調節がすぐできるように、薄手の服を何枚か重ね着 させてください。上着と汚れ防止を兼ねて長袖のスモックを着せているという方もいます。 水分はなるべくとらせるようにしてください。のどや気管支が弱い子なら胸や首にヴィックスヴェポラップを 塗ってあげるといいです。こどもがいやがらなければのど用スプレーもいいです。


食事ひざに乳幼児をすわらせて、機内食を食べるのは大変です。大人の分も時間差で持ってきてもらい、交代で 食べるのもよい方法です。短いフライトなら、搭乗前に空港で食べてしまい、機内では食べないことに すればラクチンですし、おにぎりやお寿司等簡単につまめるものを持ち込むのもよいでしょう。現地入国前に食べる分には、何を持ち込んでも問題ありません。 また、夜行便ではなるべく寝たいものですが、飲み物や機内食のサービスが離陸後着陸前1~2時間の間にあるので 眠れる時間がほんの少しとなってしまいます。空港で搭乗前に食べてしまい、着陸直前に持参したおにぎりや サンドイッチを食べるようにすれば、たっぷり眠れます。乗務員に食事を断わっておかないと 起こされます。「アイド・ライク・トゥ・スリープ。プリーズ・ドント・ディスターブ。」とでも言えば通じます。
飲み物を頼むときなど、コールボタンを押してもなかなかこない場合があります。(特に食事の準備中など) 運動と気分転換がてら、ギャレー(台所)まで行って、飲み物を貰ってくるとイライラせずにすみます。


おもちゃお気に入りのおもちゃと新しいおもちゃを用意すると効果的です。音が出ないもの、落としたりなくしたりする ので小さなパーツがないものがよいでしょう。乳幼児には、絵本、シール(絵本)、ミニカー・電車、人形、パ ペット、めばえや幼稚園などの雑誌(こまかい付録は除く)、折り紙、小麦粘土、ミニお絵かきボードなど。 普通のお絵かきや塗り絵は小さい子だとそこらへんに書いてしまったり、クレヨンを落としたりしがちです。 小学生ぐらいになったら、本や漫画、カード、テレビゲームなど、こどもの趣味に合わせて。 お気に入りの番組やビデオを録画しておき、ハンディビデオで見せるのはレストランでも活用できます。 それから、機内には剣や拳銃類のおもちゃを持ち込むことはできません。いかにもこどものおもちゃの プラスティックの剣もX線では立派な武器に見えます。没収されることもありますのでご注意ください。トイレトイレがいちばん混むのは食事が終わったときと映画上映終了直後です。こどもは待つことができませんし、さりとて先に入らせてくれるよう頼むのも気がひけるものです。飲み物のサービス前後、映画なら上映している間に声をかけるなどして、早めにすいている時間帯に連れて行くようにしましょう。
テロ対策で、離陸するまでトイレ使用禁止の航空会社もありますので、しつこいようですが搭乗前は必ずトイレに連れて行くことをおすすめします。

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